Exprés del aeropuerto Barajas


2010年9月26日 (日) Fragmentos puentefuente


     マドリッドバラハス空港と市内中心部とをつなぐ公共交通手段であるタク シー、地下鉄、路線バスに加え、「エスプレス空港バス」が10月から開通すると発表された。マドリッド市営交通EMTバスの新しい路線で、年間・日祭日、 夜間関わらず365日24時間運行。日中は15分おき、夜間は30分おきに出発、料金は2ユーロ。空港からマドリッド中心地までおおよそ12キロメートル を40分でつなぎ、英語とスペイン語表記案内。

     市内の一般路線EMTのバスの色赤または青との区別のため、この空港急行バスは黄色とされる。マドリッド中心地の停留所は地下鉄6番線(環状線)に乗り換えできるオードンネル通りとドクトール・エスケルド通りの角、シベーレス広場、アトーチャRENFE駅バスターミナルの三箇所のみ。バラハス空港の停留所はターミナル1,2,4.

     現在運行されている空港ターミナル-アベニーダ・アメリカを結ぶ一般路線バス200と204番線は合併される予定で空港各ターミナルを回る。(一般路線バス1ユーロ)

参考
タクシー  空港から市内中心部まで約20ユーロから25ユーロ(平日日中の目安)+空港発着追加料金5.5ユーロ。クリスマスイブ、大晦日、1月5日の夜間9時から の追加料金6.7ユーロもあり。また、バスターミナルや駅構内での発着追加料金2.9ユーロあり。スーツケース、荷物、車椅子、マスコット犬の追加料金は なし。四人まで乗車可。
地下鉄 空港から市内まで1ユーロ+空港特別料金1ユーロ。

furatitus


2010年12月10日 (金) Fragmentos puentefuente


DEGUSTACIÓN DE TITUS ANDRONICUS
Del 2 al 19 de diciembre de 2010
TEATROS DEL CANAL, MADRID
LA FURA DELS BAUS

el libro de los sueños


2010年8月 7日 (土) Fragmentos puentefuente


展覧会
Federico Fellini
El circo de las ilusiones

2010年7月14日から12月26日まで
カイシャ・フォルム・マドリッド 
月曜日から日曜日まで10h-20h開館
入場無料
上映会、講演会などの催しもあり。

poema sin título


2010年7月 9日 (金) Fragmentos puentefuente



fotos: Marca 090710  

el legado de Bourgeois


2010年6月12日 (土) Fragmentos puentefuente


ルイーズ・ブルジュアの形見
いつも彼女自身に言い聞かせてたことを、若いアーティストたちにも言っていたらしい。
  • あなた自身の物語を語りなさい。それは面白いでしょう。
  • うらやましがるつまらぬ病に屈しないこと。
  • 成功、名声、金にごまかされてはいけない。
  • あなたの作品とあなたの間に何をも介入させてはいけない。

twitter


2010年2月12日 Fragmentos puentefuente

とぃってr。ツイッてる。ツ言ったー、をよくわからぬままはじめてみました。140字限定だと要らないものをどんどん削るので文を書くにはいいかもしれない、というのが最初の印象。でも要らないものと思うと全部消しちゃうこともあるんですけれど。

対照


2010年6月10日 (木) Fragmentos puentefuente


Luis Gordillo: Contrastes

Desde el 06 de mayo de 2010 hasta el 12 de junio de 2010
Galería Marlborough Madrid
オープニングに行ってから
もう書いてたと思ってたこの展覧会。
今週の土曜日午前中までのみ展示となってしまった。

residencia de estudiantes

2010年6月 8日 (火) Fragmentos puentefuente


ル・コルビュジエ展
レシデンシア・デ・エストゥディアンテス マドリッド
2010年5月22日から7月25日まで。


     セラーノ通りにある日本大使館に行くたびに、気になっていたのだけれど入ることがなかったロルカやダリ、ブニュエルが住んでいたあの有名なマドリー ドの学生寮に足を運んだ。今年が創立100年になる。学生寮は入り込むとマドリッドとは思えないくらいの閑静さで、庭の手入れが細かいところまで行き届い ている。展示のほうは、1928年にコルビュジェがマドリッドに訪れた時の講演会についての当時の記事や、設計図や構想図、模型、絵画作品、椅子や長いす など。建築家の夢を膨らますというか、線でどんどん空間を作り上げて実現化していく過程が見えてきた。構想図の精密な遠近法と筆のタッチに見とれた。

スペイン語に翻訳された日本文学 2010年5月~12月


2010年5月~12月 スペイン語に翻訳された日本文学 Fragmentos puentefuente

夏目漱石『吾輩は猫である』 

Soy un gato.  Natsume Soseki 1905
Traducción de  Yoko Ogihara y Fernando Cordobés
Impedimeta. Madrid.2010. ISBN:978-84-937601-5-1.
656 páginas. 28,00 euros.


小林多喜二 『蟹工船』1929
Kanikosen. El Pesquero.
Traducción de Jordi Juste y Shizuko Ono.
Ático de los Libros, Barcelona, marzo de 2010.
ISBN: 978-84-937809-0-6.
152págs. 15.00euros.

安部公房 『人間そっくり』1967
Idéntico al ser humano.
Traducción de Ryukichi Terao.
Editorial Candaya, Barcelona, marzo de 2010.
ISBN: 978-84-937077-5-0.
168págs. 15.00 euros.

太宰治 『人間失格』
Indigno de ser humano.
Traducción de Montse Watkins.
Sajalín Editores, Barcelona, 2010.
ISBN: 978-84-937413-7-2.
13.00 euros.


夏目漱石『吾輩は猫である』 
Yo, el Gato.  Natsume Soseki.
Traducción de Jesús González Valles.
Trotta, Madrid. 2010 Reedición.
ISBN978-84-9879-159-4


谷崎潤一郎『盲目物語』1931年
El cuento de un hombre ciego.
Traducción de Ángel Crespo.
Siruela, Madrid.
2010. ISBN 978-84-9841-359-5

『伊勢物語』

Cuentos de Ise  Ise monogatari 
Traducción directa del japonés y edición de Jordi Mas López
Trotta Editorial. Madrid. 2010 
ISBN978-8498791600
208Páginas
日本語原書からのスペイン語訳 伊勢物語。

Kojiki 『古事記』
Crónicas de antiguos hechos de Japón
Traducción de Carlos Rubio, Rumi Tani Moratalla.
Editorial Trotta. Madrid 2008.
ISBN: 978-84-8164-984-0
288págs.

森鴎外  『雁』 1911年
Ogai Mori
El ganso salvaje

Traducción de Lourdes Porta Fuentes.
Acantilado, Barcelona  2009.

和辻哲郎  『風土』 1931年

El hombre y su ambiente fuudo 1931
Watsuji, Tetsuro
Traducción de Anselmo Mataix
Catellote Madrid 1973
286págs. 


和辻哲郎  『風土』 1931年
Antropología del paisaje. Climas, culturas y religiones.
Traducción de Juan Masiá y Anselmo Mataix.
Ediciones Sígueme, S.A. Salamanca. 2006.
http://www.sigueme.es/librospdf/ANTROPOLOGIA DEL PAISAJE.pdf


『古今和歌集』

Poesía clásica japonesa kokinwakashu
Edición y Traducción de Torqui Duthie.
Trrota. 2005.2008.
ISBN 978 84 8164 755 6
180págs.

芥川龍之介 『地獄変』 1916年
El biombo infernal       
Akutagawa, Ryunosuke
Traducción de Vicente Gaos.
Arión, Madrid, 1961
75 págs.



鈴木大拙『禅』

La gran liberación
Suzuki, Daisetz Teitaro
Mensajero, Bilbao. 1972
184 págs.
ISBN 84-271-0779-X


Nishida, Kitaro 西田幾多郎 『美の説明』
Pensar desde la nada. Ensayos de filosofía oriental.東洋哲学随筆集
Traducción de Juan Masiá y Juan Haider de los originales en lengua japonesa.
**Sígueme, Salamanca.
2006.
141 págs. ISBN: 84-301-1620-6

Nishida, Kitaro 西田幾多郎 『善の研究』1911
Indagación del bien
Traducción de Alberto Luis Bixio.
**Gedisa. Barcelona.
1995. 235 págs.


Togawa, Masako 戸川昌子『火の接吻 26年目の不信の再会』 1984     
Un beso de fuego  
Traducción de Carlos Gardini
Traducción de: A kiss of fire
Barcelona : Ediciones B, 1991
285 p


Yoshimura, Akira 吉村 昭 『仮釈放』 1988
Libertad bajo palabra  Karishakuho 
Traducción de César Aira.
Emecé. Barcelona. 2002.
226 págs.








Perfume de hielo


2010年5月10日 Fragmentos puentefuente



Perfume de hielo. Ogawa Yoko
Korituita kaori 凍りついた香り 1998
Traducción de Yoshiko Sugiyama y Héctor Jiménez Ferrer.
Editorial Funambulista, Madrid.

noches del prado


2010年5月 4日 (火) Fragmentos puentefuente

夜のプラド美術館へようこそ。
12-16世紀スペイン絵画新展示室への夜間訪問
しばらくプラド美術館のロマネスク絵画が公開されてない期間が続き、つい先だってルネサンス絵画とともに建築家ラファエル・モネオ設計の新展示室に て公開された。その美しさと独自さを再確認してもらおうという特別鑑賞企画。 このガイドつき夜の新展示室入場は少数人に限られる。要予約。 
予約入場制限あり。 七日間。 2010年5月7日から29日までの金曜日と土曜日の夜午後8時半から10時半まで。入場は午後9時半まで。(5月15日は祭日により休館) 
一団体45分 25名以下。  入場券一名につき8ユーロ。前売り入場券のみ。ネット発売pc または電話予約 902 10 70 77。

追記 なんと!もう全て売れ切れて、 14、 21、 22、 28、 29日の夜10時からの回が追加された。

meninas


2010年4月30日 (金) Fragmentos puentefuente


リチャード・ハミルトンのラス・メニーナス                       
プラド美術館 へローニモ館 D展示室
2010年3月23日から5月30日まで。
ゴヤ、ピカソ、ハミルトンによる、(ベラスケスの)「ラス・メニーナス」展覧会  

memoria


2010年4月12日 (月) Fragmentos puentefuente


De qué hablo cuando hablo de correr
Murakami Haruki
『走ることについて語るときに僕の語ること』  村上春樹著         
回顧録 2007年文芸春秋刊
Tusquets Editores. Barcelona.
Autobiografías
Traducción: Francisco Barberán
Abril 2010
ISBN: 978-84-8383-230-1

obrim 03/2010


2010年2月27日 (土) Fragmentos puentefuente


バルセロナ アントニ・タピエス財団の再開館。

Fundació Antoni Tàpies, Aragó 255, 08007 Barcelona

二年間の工事を終えてやっとこタピエス財団の再開館が発表された。
増築館の屋上テラスには、1991年にカタルーニャ美術館のために制作した(けれども、論議の末、所蔵されなかった)約3メートルの彫刻、Mitjó (靴下)が展示されている。


企画展覧会 
Antoni Tápies. Los lugares del arte 芸術のある処
2010年3月5日から5月2日まで。
1945年と、ここ20年間に制作のタピエス作品のほか、タピエスの個人収集美術作品(スメリア彫刻、日本版画、スルバランの絵画、メリエスのフィルム・月世界旅行、現代美術作品、書籍など)約120点の展示。

más allá

2010年2月24日 Fragmentos puentefuente


展覧会 Dau Al Set   
コンデ・ドゥーケ・現代美術館 地階、企画展覧会場。マドリード
2010年2月4日から2010年3月28日まで。

火曜日から土曜日 10.00から14.00 と 17.00から21.00。日祭日10.30から14.30まで開館。月曜休館。
Calle Conde Duque , 9。
地下鉄 Ventura Rodríguez (3番線) , San Bernardo (2, 4番線) , Plaza de España (2, 3, 10番線)
入場無料。
1940年代の終わりごろから、スペイン前衛芸術活動を行った、グルーポ・ポルティコ、エル・パソ、エキーポ57と時を同じにして、カタルーニャの詩人、哲学者、画家が集まり、芸術前衛表明雑誌の刊行やイベントをカタルーニャで繰り広げたダウ・アル・セットの回顧展。



     ダウ・アル・セット(カタルーニャ語)の意味はさいころの第七の目。
     1946年ごろから詩人ジョアン・ブロッサ、哲学者アルナウ・プッ チ、画家ジョアン・ポンス、アントニ・タピエス、モデスト・クイシャール、ジョアン・ジョセップ・タラッツが集まり、1948年9月に前衛芸術雑誌ダウ・ アル・セッ創刊号を刊行をした。 1949年には、その当時(市民戦争後で、独裁政治の下)バルセロナで唯一、国外の文化情勢を得られた場、国営フランス 協会にてグループ展を開く。出展はジョアン・ポンス、アントニ・タピエス、モデスト・クイシャール。その後二度目で最後となった、ダウ・アル・セット展を 1951年10月にカラルにて開催。このときには前のメンバーにジョアン・エドゥアルド・シルロットとアルナウ・プッチが加わる。ダウ・アル・セット 1952年12月号が最後の刊行となり、1954年にはグループの終焉を迎えた。
    今回の回顧展では、タピエス、クイシャール、タラッツ、ポンスの絵画や素描40点のほか、雑誌ダウ・アル・セットのオリジナル・ナンバー、編集出版のための資料などの展示。

おおきなぞう

2010年2月9日 Fragmentos puentefuente



ミケル・バルセロ回顧展
カイシャ・フォルム マドリッドPaseo del Prado 36, Madrid
2010年2月10日から6月13日まで 

開館時間 10時から20時 入場無料
1982年から最新作品まで140点の展示。

歯を食いしばる


2010年2月10日 Fragmentos puentefuente




     たぶん『巨人の星』がよる7時 ごろ放送されていた時代だと思うのだけれど、長嶋と王という打順だったか、その逆のころ、王選手は歯を食いしばるので、奥歯がボロボロだと云われていたの を憶えている。何でそんなことが記憶の奥底から出てきたのかといえば、スペインの歯医者に被せてもらった陶器製の奥歯が無惨にもた から。その歯医者に、歯を良く食いしばるか(奥歯によく力を入れるのか)と質問されて、その時には答えようがなかった。気がつかないうちに歯を食いしばっ ているのかもしれないし、食いしばってないかもしれない。でもその時から何故か気になりはじめ、あごの辺りに力が入っている気がするときには、わざと口を開けたりもする。
     成人になってからの友達に、昔はバレーボールの選手だったんだよ、と話すと、仰天されるくらい見かけか性格かがスポーツ選手らしくないらしいのだけれど、そ のころには、せめて心意気はプロかセミプロぐらいに練習に励んでいて、平日はもちろんのこと土・日曜日まで家に居ないものだから親が心配してこっそり覗き に来たほどだった。
     この歯を食いしばるのはその時についた癖なのか。今では何もスポーツらしきものはしないし、もうはるか昔から走って汗をかくこともしないし、日常、走ること もなるべく避けるようにしているのは、急ぐのが嫌だからで、それが本位なのだけれど、自分のペースだけでは生活して行けないのも現実なので、その辺のとこ ろで、歯を食いしばっているのかも知れない。それとも、たまにバレーボールのコートに立っていて、(何でまた?と思いつつ)とぼうとしてもとべない夢を見 ている時に歯を食いしばっているのだろうか。よくわからない。

201022

maestros clásicos


2010年1月21日 (木) Fragmentos puentefuente


2009年スペイン語に翻訳・出版された日本文学

遠藤周作 Endo, Shusaku
Silencio. Chinmoku 沈黙 1966年.
日本語からの直訳 Jaime Fernández 、 José Miguel Vara.
Atenas-Sígueme, Salamanca.1973年. ISBN:8430105115.
PPC, Madrid.1976.1995年.
Edhasa, Barcelona.1988, 2009年. ISBN:8435005402
川上弘美 Kawakami, Hiromi 
El cielo es azul la tierra blanca センセイの鞄 Sensei no kaban 2001年.
翻訳Marina Bornas Montaña.
Editorial Acantilado.
2009年. ISBN9788492649143
三島由紀夫 Mishima, Yukio 
El color prohibido Kinjiki  禁色1953年
日本語からの直訳 Jordi Fibla 、 Keiko Takahashi.
Alianza. Madrid.
2009年.
村上春樹 Murakami, Haruki 
After Dark アフターダーク  2004年
日本語からの直訳Lourdes Porta Fuentes. 
Tusquets Editores, Barcelona.
2008年.
Círculo de Lectores, Barcelona.
2009年.
 
El fin del mundo y un despiadado país de las maravillas.
Sekai no owari to Haadoboirudo Wanderando
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド1985年
日本語からの直訳 Lourdes Porta Fuentes.
Tusquets Editores, Barcelona.
2009年 .ISBN: 978-84-8383-191-5
夏目漱石 Natsume Soseki 
Kokoro  こころ1914年.
翻訳 Carlos Rubio.
Gredos, Madrid.
2003, ISBN:84-249-2684-6
2009. ISBN:978842
Almohada de hierba. Kusamakura  草枕 1906.
日本語からの直訳 Emilio Masiá y Moe Kuwano.
**Ediciones Sígueme, Salamanca.
2009年. ISBN: 978-84-301-1714-7
Sanshiro 三四郎 1908年
翻訳 Yoshino Ogata.
Impedimenta, Madrid.
2009年. ISBN: 978-84-9371-100-9.
大江健三郎 Oe, Kenzaburo 
Renacimiento Torikae ko (Chenjiringu)取り替え子 (チェンジリング) 2000年 
翻訳 Kayoko Takagi.
Seix Barral. Barcelona.
2009年. ISBN: 978-84-322-2835.

谷崎潤一郎 Tanizaki, Junichiro
El elogio de la sombra In-ei-raisan 陰翳礼讃1933年
フランス語版In'ei Raisanからの翻訳 Julia Escobar
Ediciones Siruela. Madrid.
1994, 1997, 2001, 2003.
ISBN:84-7844-258-8
2009, ISBN:978-84-7844-258-4.
Retrato de Shunkin. 春琴抄 Shunkinshou 1933年
英語版A Portrait of Shunkinからの翻訳María Luisa Balseiro.
Ediciones Siruela, Madrid.
2009年. ISBN: 978-84-9841-269-7.
El puente de los sueños y otros cuentos夢の浮橋 1959
翻訳 María Luisa Balseiro y Ángel Crespo
Siruela, Madrid.
2009年. ISBN: 978-84-9841-323-6.
筒井康隆 Tsutsui, Yasutaka
Estoy desnudo y otros cuentos. おれは裸だ 1988 短編集
Líneas Aereas Gorohachi 五郎八航空   El peor contacto posible 最悪の接触  Maneras de morir 死にかた Articulaciones 関節話法 El día de la perdida 喪失の日  La ley del talion 毟りあい  La embestida del autobús loco 欠陥バスの突撃
日本語からの直翻訳 Jesús Carlos Álvarez Crespo.
Ed. Atalanta. Vilaür.
2009年.
安岡章太郎 Yasuoka Shotaro
La zapatilla de cristal y otros relatos. Garasu no kutu  ガラスの靴 1951年
英語からの翻訳 María Alonso del Yerro.
Editorial el tercer nombre. Madrid.
2009年.
スペイン語に翻訳され出版された日本の文学リストを更新いたしました。

países bajos


2009年12月20日 (日) Fragmentos puentefuente


Holandeses en el Prado プラド美術館のオランダ絵画展
2009年12月2日から2010年4月11日まで。
プラド美術館。マドリード。
1940年代から展示されずに地下の所蔵室で眠っていたプラド美術館所蔵オランダ絵画59点の展示。

展覧会開館時間 火曜日から日曜日まで 午前9時から午後8時まで。月曜日閉館。
入場口 へローニモス門
入場無料日時 火曜日-土曜日、午後6時から8時まで。日曜日、午後5時から8時まで。
入場券 一般入場券(常設展示、特別展示・マイノ展、レイニール・レアル指揮官とコルネリス・ミヒルス・ブラーウ中尉の部隊展との共通入場券。) 
前売り入場券 Compra online / tel.902 10 70 77。一般7ユーロ。割り引き対象者3.5ユーロ。
ゴヤ門の一階チケット売り場窓口。一般 8ユーロ。割り引き対象者4ユーロ。
18歳未満、EU国籍65歳以上、EU住民失業者、25歳未満のEUの学生などは入場無料。

特別展示絵画
フランス・ハルス(Frans Hals)とピーテル・コッデ(Pieter Codde)の絵画 「レイニール・レアル指揮官とコルネリス・ミヒルス・ブラーウ中尉の部隊(La compañía del capitán Reijnier Reael y el teniente Cornelis Michielsz Blaeuw. 1633-37、キャンバス・油彩。209cm x 429cm.Ámsterdam, Rijksmuseum)は、2013年まで改装中のアムステルダム国立美術館から約三ヶ月間貸し出された特別展示作品。
2009年12月3日から2010年2月28日まで。
プラド美術館。へローニモス館 一階 D展示室。

azul


2009年11月25日 (水) Fragmentos puentefuente


Marie Raymond y Yves Klein Herencias
Círculo de Bellas Artes de Madrid
Sala Picasso
2009年10月28日から2010年1月17日まで
主催 Expressions Contemporaines&Círculo de Bellas Artes
協力 Archivo Yves Klein/フランス大使館/Caja Duero

開館時間
火曜日から土曜日 11:00 - 14:00  17:00 -21:00
日曜日        11:00 - 14:00
月曜日休館

     イヴ・クライン(1928-1962)と(イヴの生みの親というと育ての親があるように思われるけれども、単に母である)マリー・ラィモン(1908-1989) の二人展。「マリー・ライモンとイヴ・クライン 遺産」展。母親だけではなく父親フレッド・クラインも画家だった。

     有名な作家とか芸術家の経歴などもほとんどすすんで読まないし、知らないことが山ほどあるけれど、何かの機会で知ったりするとホウと思うこともしば しば。 なので、雑誌のイヴ・クライン特集を読んでいるときに、イヴ・クラインが柔道家(スペイン語でも《ジュードーカ》と呼ぶ。)で、かなりの腕だった ことに驚いていた。マドリードにいた短期間も柔道を教えていたそうだ。1952年の秋から15ヶ月の日本滞在中には、アメリカ人と日本人にフランス語を教 える傍ら、講道館に通い四段を取得した。

     1951年と1954年にマドリードに滞在していたクラインは、プラド美術館に魅了されただけでなく、マドリードの空の色にも魅かれ詩を書いた。そんなノートも今回の展覧会で展示されている。

Editorial Montaner y Simón


2009年11月24日 (火) Fragmentos puentefuente


     バルセロナにあるタピエス財団美術館の改装工事が2008年1月に始まリ、6ヶ月間一時閉館される予定が長引いていて、その後も再開館されずどうしたものかと気になっていたが、2010年の1月から3月の間には開けられる予定であると発表されていた。(2009年7月)

     1990年からタピエス財団となった建物は、旧モンタネル&シモン出版社屋で、1879年から1885年にかけてモデルニスム建築家リュイス・ドメネク・イ・モンタネルが従兄弟のラモン・モンタネルの依頼によって建てた。

     財団の建物の上にある彫刻は1990年開館の際に、両側の建物との高さの調和をとるために、タピエスが作り上げた「雲と椅子」。一客の椅子が巨大な雲の中から抜きんでている。

Fotografía: Marc Coromina 2002/Fundació Tàpies.

A Year from Monday


2009年11月23日 (月) Fragmentos puentefuente


La anarquía del silencio. John Cage y el arte experimental.
Macba Barcelona 2009年10月23日から 2010年1月10日まで。

     バ ルセローナの現代美術館で始まった初のジョン・ケージの回顧展。楽譜やケージの絵画、彫刻、映画、インスタレーションなどの作品展示のほかマルセル・デュ シャン、ラウシェンバーグ、ウォーホル、ナム・ジュン・パイクなどの作品も展示されるほか、マース・カニングハム・ダンス・カンパニー の公演も行われる。この夏に亡くなってしまったマース・カニングハムはこの回顧展にあわせてバルセロナに来る予定だったそうだ。

Sacabocados


スペイン語で sacabocados というのは皮などの穴開け専門ペンチのこと。対象のものが単数でも複数でも同じように使われる単語といえば paraguasなど。el paraguas, los paraguas. para + aguasだと思ってたけれど、もしかしたら、parar + aguas??。こういった動詞+名詞複数形の単語はほかにもあって、学術的な言葉というよりも、日常生活の中から生まれてきたような言葉が多くて、どこ か親しみを感じる。
sacacorchos コルク抜き
abrelatas 缶きり
pasapurés  ピューレ器
lavaplatos 皿洗い機
lavavajillas 皿洗い機
lavafrutas フィンガーボウル
posavasos コースター
portabotellas ワインラック
salvamanteles  鍋敷き
sacapuntas  鉛筆削り
paraguas  雨傘
portaminas   シャープペン
pisapapeles   文鎮
guardapuntas   鉛筆のキャップ
cortapapeles   レターナイフ
tocadiscos 蓄音機 レコード・プレーヤー
marcapasos  心臓ペースメーカー
portaobjetos  顕微鏡のスライドガラス
cuentafotogramas  カメラのフィルムカウンター
cortauñas  爪きり
pintalabios  口紅
pintauñas  マニキュア
parabrisas  車のフロントガラス
paracaídas  パラシュート
parachoques  バンパー
pasamontañas  目だし帽。(顔あるいは目だけ覗く)防寒帽。
cuentakilómetros   車の走行距離計
limpiaparabrisas  ワイパー
portacontenas  コンテナ船
portaaviones   航空母艦
portabombas  爆撃機
quitanieves  除雪車
pararrayos  避雷針
cortacircuitos  ブレーカー
pasamanos   手すり
lavamanos  洗面器
espantapájaros  かかし
espantamoscas  ハエとり
cortacigarros 葉巻の口きり器
cortafuegos  防火帯
quitamanchas  染み抜き剤
matasellos  消印
comecocos  80年代に生まれたゲームの「パックマン」
matasuegras  蛇腹笛
rompecabezas  ジグソーパズル
rompecorazones  ハートブレーカー モテモテ男 モテモテ女
rascacielos  摩天楼
tragaperras  スロットマシーン

sacadineros  ペテン師、いかさま師
metepatas  おっちょこちょい
tragasantos  極度に信じやすい人
cortabolsas  すり、ひったくり
quitamotas  おべっか使い
quitapelillos  ゴマすり
perdinavidas  空威張りする人
correcalles  のらくら男
matasanos   やぶ医者
matatías   高利貸し
mataperros   腕白坊主
cantamañanas  信頼できない人
echacantos   役立たず でくの坊
rascatripas  弦楽器など下手に弾く人
cazadotes  財産目的に結婚する男

recojepelotas  テニス、野球、サッカーのボールパーソン(試合で球を拾う人)
guardaespaldas  ボディガード
limpiabotas  靴磨き人
limpiacristales  ガラス磨き清掃人
guardavidas  海水浴場救助員
pinchadiscos   ディスクジョッキー
limpiachimeneas  煙突清掃人
limpiacoches  洗車係り

Nexus


2009年11月10日 (火) Fragmentos puentefuente


Nexus New York: Latin/American Artists in the Modern Metropolis
El Museo del Barrio, New York.
1230 Fifth Avenue, at 104th Street, East Harlem; (212) 831-7272, elmuseo.org.

     ニューヨークの五番街通りにあるエル・バリオ美術館が一年半の改装工事を終えて再開館しての初の展覧会。この美術館の開館は1977年。
展示は、20世紀のはじめから第二次世界大戦までの間に制作された200点以上。ラテンアメリカとアメリカのアーティストとの交流による思考やテクニック、様式などの影響関連・融合性に焦点を当てた。

展示作家
アルフレッド・スティーグリッツ 米 Alfred Stieglitz
ジャクソン・ポロック 米 Jackson Pollock
マリウス・デ・サジャス  メキシコ Marius de Zayas
ダビッド・アルファロ・シケイロス メキシコ  David Alfaro Siqueiros
ロバート・マッタ 米 Robert Matta
ロバート・マザウェル 米 Robert Motherwell
カルロス・エンリケス キューバ Carlos Enríquez
アリス・二ール 米 Alice Neel
ディエゴ・リベラ メキシコ Diego Rivera
ホアキン・トーレス・ガルシア ウルグアイ Joaquín Torres García
ジョセフ・ステラ 米 Joseph Stella
 雑誌291

まだまだ、あるよ。


2009年10月26日 (月) Fragmentos puentefuente


このごろ見つけたスペイン語に翻訳された日本文学。スペインだけじゃなくて、アルゼンチンの方も見てみました。まだまだあるある。
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Kawakami, Hiromi  川上弘美
El cielo es azul, la tierra blanca 「センセイの鞄」 Sensei no kaban 2001
  • Traducción de Marina Bornas Montaña. Editorial Acantilado.Barcelona, 2009. ISBN9788492649143
川上さんの初のスペイン語に翻訳された小説が2009年9月に出版された。
スペイン語のタイトルは、ドイツ語版と共に「空は青く、白い大地」。その他英語版、フランス語版は、「センセイの鞄」となっている。
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Vibrador Akasaka Mari 赤坂真理 「ヴァイブレータ」
  • Traducción de????  Emecé Editores. Buenos Aires 2006.
ISBN 9789500427975
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Tsugumi   Yoshimoto Banana
  • Traducción de Bibiana Morante Mediavilla. Editorial Tusquets. Barcelona.2008 ISBN: 978-84-8383-026-0
よしもとばなな 「つぐみ」 1989年
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Almohada de hierba  Natsume Soseki 夏目漱石 「草枕」
  • Traducción de Amelia Sato. Editorial: Kaicron. Buenos Aires, 2008.
  • Traducción del original japonés de Emilio Masiá y Moe Kuwano. Ediciones Sígueme , Salamanca, 2009.
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En construcción Mori, Ogai
  • Traducción de Amelia Sato. Editorial Adriana Hidalgo 2003. ISBN987-9396-97-9
1909年から1912年までに書かれた森鴎外の作品集。1910年「花子」ほか。
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Vida de un Loco  Akutagawa Ryunosuke
  • Tradución de Mirta Rosenberg. Editorial Emecé, Buenos Aires, 2006.  ISBN 9500427729   
芥川龍之介の「或阿呆の一生」の他二編。
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El gran espejo del amor entre hombres.
Ihara Saikaku 井原西鶴 「男色大鏡」1687
  • Editorial Interzona. Buenos Aires, 2003.

portafolio


2009年10月17日 (土) Fragmentos puentefuente

español


Dennis Hopper Photographs, 1961-1967
1500冊限定、英語、フランス語、ドイツ語による多国語版。TASCHEN Books.

     「イージーライダー」や「ブルーベルベット」などの映画で知られる俳優のデニス・ホッパーは、アンディ・ウォーホルがまだ無名の時代に、キャンベルスープ缶の作品を初めて買った人。

     60年代はじめのロサンゼルスのギャラリーでウォーホルの作品を見たホッパーは、翌日にはニューヨークに居たウォーホルに会いに行くために飛行機に 乗り込み、ウォーホルに会い、そしてフランク・ステラ、ジャスパー・ジョーンズ、ロイ・リキテンシュタインなどをはじめとした後々アメリカ現代美術界で名 を轟かすアーティストたちと知り合いになり、以降彼らの作品を買い続けて来て、今日ではアメリカ合衆国の現代美術収集家としても知られている。彼はいつも カメラを持ち歩いては写真を撮り続けていたという。
     「ぼくはとてもシャイだッたからね、カメラを通して人と分かり合える方がもっと容易かったんだ。」と写真について話していた。それらの写真を集めた写真集が出版された。

++++此処までの内容は新聞に書かれてたんですよ++++


    10年ほど前のことだけれど、マドリード州の公営テレビ局、テレマドリーや他の局などで、夜中に面白い映画を放映していた。いわゆるメジャー路線の映画ではないのだけれど、見た後に満足感のあるものが多かった。その中にデニス・ホッパーが出演していた映画があって、逃亡する女性アーティストと共に車の中 に居た男(デニス・ホッパー)との会話の中に、芸術の真髄たるものがあって、そのものだけで映画がきらきら輝いたように思えた。記憶に頼った感覚なので、 もしかして空想とか夢みたいな気もするのだけれど、もう一回見てみたいと、タイトルをネットで探してみたが、見つからない。

O Caderno



José Saramago : El cuaderno.
Alfaguara. Madrid, 2009.
Traducción de Pilar del Río.
ポルトガル人作家ホセ・サラマゴが、2008年9月から2009年3月までサラマゴ財団・ウェブ内の彼のブログに書いたものから撰集して出版された本。(原書ポルトガル語、スペイン語版、カタルーニャ語版、イタリア語版が既に出版)。イタリア語版の序文を書いたのは、ウンベルト・エコ。その序文がエルパイスに掲載された。
サラマゴのブログは、ポルトガル語のほかスペイン語でも読める。
Un 'bloguero'llamado Saramago. Umberto Eco. El País.
ウンベルト・エコ 2009年10月6日火曜日 エルパイス。イタリア語版「ノート」に記された序文。

fragmento


2009年9月30日 (水) Fragmentos puentefuente


よみがえる前衛-太田昇の遺作-展
             2009年9月5日(土)~11月8日(日)

練馬区立美術館 東京都練馬区貫井1-36-16 月曜日休館 最寄・西武池袋線 中村橋駅
太田昇さんの作品展。めぐり合わせの重なりで、今回の展覧会を見ることが出来た。無限の空間を探検する宇宙士のような、宇宙を詩的に探求し表現し続 けた画家の闘いの形跡が、断片的にも、継続的にも、総括的にも絵画の中からひしひしと伝わってくるのだった。こういう感覚的なものは、実物からしか感じら れない。お見逃しなく。

relectura


Fragmentos puentefuente
2009年89日 日曜日

日本ではどこに行ったらいいかなと友達に話したところ、金沢は京都よりこじんまりしてるし、金沢21世紀美術館があるし、それにいま丁度、横尾忠則さんの大回顧展(《未完成交響詩展》と呼んでいる)が始まったばかりだからと勧められた。美術館では他にも面白い企画展があると言っていた。 


200981日(土)~2009113日(火)金沢21世紀美術館 


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2009年816日 日曜日

4月に放映されたNHKの日曜美術館が アンコール放送されていた。その前の週の晴れた朝の新聞に高校野球が中止の際の放送予定番組としてカッコつきで載っていたのだ。その翌週に放映するとは予 想もしてなかったので喜ぶ。三宅一生さんの出演した番組で、イギリスの陶芸家ルーシー・リーさんとの出会いや、交流などについて語っていた。ルーシーさん の(あるいは芸術家とか創作者)の制作時の孤独について話していたのだけれど、その時に三宅さんが、創るときの孤独はいつもあるけれど、出来上がった作品 に共感できる友達がいることが喜びなんではないか、と言っていた。まったくそうだと思う。それに思ったのだけれど、孤独という言葉には侘しさのほかに奔放 さも含まれているような気もする。 


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2009年818日 火曜日 

昔読んだ「(1980-1987)横尾忠則の画家の日記」(アートダイジェスト 1987216日発行 2500円 911ペー ジ)を読み返していたのだけれど、面白い。生活の中で(瀬戸内寂聴さんとか、糸井重里さんとか、細野晴臣さんとか、三宅一生さん、その他多くの人々が出て くるけれど)なんてことない日常生活の中に見える共有するものというか空気に漂う人間味あふれるものを文にしている。とそういえば、ネットでも日記は続け て書いていると思いだして、ページを覗く。やはり面白い。 

この本を買った日付1988525日水曜日に裏表紙にメモを書いていた。何でも原宿ラフォーレでニ冊の本を買おうと入ったのに、横尾さんの日記を買ったようだ。それから西洋美術館に行って展覧会を見たがつまらなかったので、日比谷の映画館に行って映画を観たと、書いてあった。

それから本の読み返しが続いて、手に取った本「天使が通る」浅田彰×島田雅彦 新潮社 19881125日発行。単行本1100円。五つのテーマに関する二人の対談集で、下段にある注釈を対談の二人がしてる。 

たぶん今はもうないと思うけれど、80年 代終わりの南青山にはポップ・ショップ・トーキョーが開店されて、確かキース・へリングが壁画というかグラフィティを描いた店だった。そのショップのカー ドが「天使が通る」の本からいきなり出てきたので、しおり代りに使っていたのだろうと思ってたら、やはりカバーの裏を覗いたら、また日記が書いてあって、 過去の悪癖にあきれ返った。 

1988127日 WED

Minami Aoyama Pop Shop Tokyo でウオーホルが描いたキースへリング頭部のTシャツを買った。 

夢を見た。 

スイスのロッジのカフェ・レストランで午後9時ウォーホルに会う。言葉を交わす。いったん部屋に帰ってまた会うつもりだった。夜中の3時となり、カフェに行くと、すでにウオーホルは居なかった。カフェにメッセージが残っていて、明日朝9時にインスティトゥート・オブ・?????へ出かけると書いてあった。でも明日は東京に帰るのだ。 

夢日記ならスイスのロッジにだって行っちゃうし、ウオーホルだって出て来て話せるのだ。 たぶんT シャツの印象が強かったのだろう。でもこのメモが「天使が通る」と何の関係があるのだろうか? どこの本屋で買ったのかも記されていない。


岩手県・中尊寺、白山神社 2009
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2009年822日土曜日 

金沢に行かないまま、近場で湯めぐりと神社・寺めぐりばかりになっている今日、新聞で故・忌野清志郎さんの個展があると知った。 

「個展 忌野清志郎の世界」 ラフォーレミュージアム原宿  

2009822日から913日まで。横尾さんがポスターを担当したそう。  

ま た横尾さんのウエッブ日記を見たら、画家の日記のことが書いてあった。寂聴さんが電話をかけてきて横尾さんの日記が面白いと言っているので、ご本人も読み 返したら面白かったと書いていた。(その理由などを述べている)それはそうなのかも知れない。面白いものは面白いのだ。自分で書いたものでも、他人が書い たものでも、面白いものは面白い。


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2009年823日 日曜日 

岩手県八幡平市の安代の漆塗りの工房に行くために、JR花 輪線に乗った。新幹線が出来てからというもの、在来線も激減し、車両のボックス席が少なくなり、都会型の長い座席になったのは残念に思えた。長い座席は進 行方向に向かって横向きに座るようになっているが、車窓から見る風景というものは、進行方向に前向きか後ろ向きになっている方が、眼(と心)には断然いい ような気がする。もしかしたら体にだっていいのかもしれない。だから車両の半分を占めるボックス席は早い者勝ちで埋ってる。やはり皆ボックス席が好きなの だ。スキー場で有名な安比高原駅を過ぎてから、民家もなくなり、たぶん花輪線開通の1922年とは 何も変わらない山間をゴーゴーと走る野性的なる列車と変わったように思えたので、前向きに座りなおして、森の中を突き抜けていく機関士も味わっているに違 いない醍醐味を感じた。そうすると遠くにトンネルが見えた。あの「雪国」のトンネルと同じ時代のものに違いない、昔のレンガのトンネルだった。トンネルを 抜けるとまたリンドウ畑のある民家が続いていった。 

温泉のあるところにめぐりあった時には、温泉に入る。肌がつるつる。日本人の繊細な肌というのは、湿気とかお茶とかお風呂にあるんじゃないかと独断する。

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2009年824日 月曜日 

夢日記なんかのことを書いていたせいか、今願望することが起こっている夢を見て、眼が覚めた時には何か心地よかった。
何でもこの前引いたおみくじでは私は暗いトンネルの中なんだそうで、おみくじは、気に入らなければ結んで置いておくそうなんだけれど、当たっているおみくじをトンネルを歩む励みにと、スペインまで持っていくことにした。

夏は皆避暑だけれど音楽



不況であろうが
マドリードでは夏になるとやはり
みな避暑地へ行ってしまいます。
もちろん働いている人々も沢山いるけれど
例年ながらマドリードは8月になった途端
路上駐車の数も、スーパーの列の長さも激減し、
近所のバルや八百屋や文房具屋も、
キオスコも夏休み休暇で閉まってしまう。

やはりこれがスペインというものだ
と思ってた
私も日本です。
マドリードでは時どき頭に水をかけては過ごしてた暑さのなか
出そうと思いつつ出さなかった音楽のテーマです。
生ハムとかサーモンとか音楽も、処変わると味が微妙に
変わるものですけれど、湿気の違いなんでしょうか。
暑中(残暑)お見舞い申し上げます。


El Canto del Loco  ''Peter Pan''  
Amaral    ''Días de verano''   
Fito y fitipaldis ''Me equivocaría otra vez''
Pereza ''Como lo tienes tu''  
MClan ''Carolina''
Los Rodríguez  Mucho mejor (Hace calor)
Os resentidos Xa estan aqui


Veranos de la Villa II


2009年7月 3日 (金) Fragmentos puentefuente


ロベルト・ベニーニ 
Tutto Dante

     今週三日間、マドリード夏の祭典のプログラムに組み込まれていた、映画監督・喜劇役者ロベルト・ベニーニによる独り舞台「全部ダンテ」が上演され た。舞台は二部に別れ、今日起こっているトピックスを即興で語るものと、ダンテの「神曲」の地獄篇第五章の朗読と即興解釈。語りはイタリア語(ベニー二は トスカーナ出身)、「神曲」はスペイン語の字幕付き。マドリードに来る前に電話で行われたインタビューの内容をちょっとメモ。
質問 ベルルスコーニは映画のための実にいい人物像ですよね? 
答  まったくその通りです!!もっとも偉大であり、彼は最大なる道化師ですよ。彼は偉大なんですよ!! 本当に大人物で、そんな彼と張り合うこと も出来ないので、僕は「神曲」をうたわなければならないのです。ベルルスコーニに関してラッキーなのは、彼の言ったまま繰り返して舞台で語ることで、もう 完璧なるショーになってしまうのですよ!
質問 あなたはダンテのこの作品を長い間朗読していますが、初めてこの詩を詠んだ時のことを憶えてますか? 
答 もちろんですとも!! 幼いときで、12歳ころです。いつも母は、暗誦するまでダンテの詩を勉強しなさい、と言っていました。僕にとってはダン テは神様でした!祖父母も、彼の詩を熟知していて家で声を出しながらうたっていました。僕の祖母は革新的な女性で、通りを歩くのに、片方のポケットにはピ ストルを、もう片方には「神曲」を入れていたんです。 
質問 ピストルですか 
答 あの頃は物騒な時代でした。祖父は戦場にいて、祖母は独りでした。僕の祖母は家族の中でも伝説的な女性だったんです。ダンテは詩人でした、そし て「神曲」は百科事典だったのです。最初は何もわかりませんでしたよ。それで音楽のように何度も声を出して繰り返し朗読しなければなりませんでした。「神 曲」はクラシック音楽と現代音楽の組み合わせで、ベートーベンとジミ・ヘンドリックスを混ぜたような、ビージーズとバッハを一緒にしたような!! プッ チーニとデューク・エリントンとか!! 
質問 フェリーニとの「ボイス・オブ・ムーン(月の声)」1989年の撮影を終えてすぐにあなたはこういいましたね。「即興とは数学と同じで精密科学である」。このショーでは即興をしますか?そしてその精密科学の公理とはどんなものでしょう? 
答 よい即興を準備するためには僕には少なくとも一ヶ月は必要です。急ごしらえは出来ないのです。もしも急ごしらえするなら高く飛べることは出来て も、ぶち当たってしまうことがあるんです。即興のための準備が必要なんですよ。それが撞着語法(オキモロン)であり、矛盾というものです。舞台の上では、 いつでも扉を開けておくんです。そしてその瞬間に起こること、あるいは前の日に起こったことでも僕にはそれでOKです。二時間ごとにニュースになるベルルスコーニを放っておけるもんですか! 
質問 「ライフ・イズ・ビューティフル」のグイドから「人生は、奇跡の詩(虎と雪)」の詩人、あるいはジム・ジャームッシュの「ダウン・バイ・ ロー」のイタリア人をも含めてですが、演じる役柄の人物像の基本的な礎は無邪気さです。あなたは確かなる無邪気さを保ち続けていると思いますか? 
答 僕が無邪気さを保ち続けているかどうかわかりません。僕は奇跡を信じています。人生は奇跡です。仰天することを持ち続けています。この驚異と言うものが芸術の原点です。あなたが無邪気なら子供のように言いたいことを言えるわけです。飛ぶことだって出来るんですよ。

エル・パイス 2009年6月29日

Veranos de la Villa 2009


2009年6月17日 (水) Fragmentos puentefuente

español


詩と音楽と劇のパフォーマンス
Lou Reed y Laurie Anderson "The Yellow Pony And Other Songs And Stories".
2009年 7月10日 Sant Feliu de Guíxols (Girona) - Festival Portaferrada Espai Esport
     7月12日 Santiago de Compostela  Plaza del Obradoiro
      7月14日 Madrid  Veranos de la Villa 09  Escenario Puerta del Angel (Recinto Ferial de la CASA DE CAMPO)                                
                 
     今年は暑くなるのが遅かったのですが、此処何日と40度を超えているマドリードでした。それから稲光、雷、雹ともなう夕立というのも久しぶりです。もうすぐサン・フアンの夜がやってくるのですから真夏です。
     老舗だった菓子店兼カフェが一年前ぐらいに閉店後、通常なら他の店が改装オープンするところがずっと閉まったままなのですが、 そのショーウインドーに毎日90ⅹ70センチ位の宣伝ポスターの上にまた別の宣伝ポスターが重ね貼り付けられているところです。そこで偶然にルー・リード とローリー・アンダーソンのマドリード公演ポスターを見たのでした。翌日にはもう別の宣伝ポスターが上に貼られて、なかったんですけれどね。
     マドリードの真夏の祭典Veranos de la Villa 09  カサ・デ・カンポのフェリア特設会場でのスケジュール。開演は午後9時半。

2009年6月25日から7月5日まで。West Side Story ミュージカル
7月6日 George Benson  
7月7日 Kool & the Gang  
7月8日 Dulce Pontes, Momentos  
7月9日 Paquito D’Rivera & Chano Domínguez
7月10日Juan Perro, Vuelve Juan Perro
7月11日Cesária Évora, Rogamar
7月12日Tequila, Vuelve Tequila
7月13日John Fogerty, Fogerty & Fireworks
7月14日Laurie Anderson & Lou Reed, The Yellow Pony and other Songs and Stories Tour
7月15日La música de Nina Simone: Angelique Kidjo, Dianne Reeves, Simone & Lizz Wright
7月16日Jerry Lee Lewis
7月17日Orishas y Calle 13
7月18日50 años de Motown con Tito Jackson
7月19日Noa y Mira Awad, There must be another way
7月20日Anastacia
7月21日Youssou N’Dour
7月22日Manhattan Transfer
7月24日Jeff Beck, Tour 2009
7月25日Diego “el Cigala” & Tomatito, 40 kilos de arte
7月26,27日Gilberto Gil
7月28日James Taylor
7月29日Burt Bacharach
7月31日8月1日Ballet de la Ópera de Munich - Eugeni Onegin
8月2,3日Ballet de la Ópera de Munich - Tiempos contemporáneos
8月7,8,9日American Ballet Theatre II
8月11日から16日まで Diavolo Dance Theatre
8月19日から23日まで Flamenco Hoy, de Carlos Saura(舞台監督)
その他いろいろあります。

La caja mágica


2009年5月26日 (火) Fragmentos puentefuente


     昔イギリス人の友達とどうやって単語を覚えるかという話をしていた。

     中国語を勉強していたアパートの同居人のイギリス人の友達が、名刺大のカードの表に漢字を書いて、それをカルタ風に床に投げつけながら、チー、オ ウ、チャン、スー、サイなどと毎日声に出して覚えていたという話をしていた。 そんなことを先日La caja mágica という名前を聞いて、ふと思い出した。

     そういえば、リングがついた単語カードというものが日本にはあるけれど、スペインでは見たことがない。おそらくスペイン人が主に習う英語、フランス 語との語源を共有する語彙の割合が日本語に比べたらはるかに多いせいなのかもしれない。なんでも英語とスペイン語の語源を共にする単語は全体の半分という ことを聞いたことがある。でももちろん残りの半分は違うのだから、覚えなければならない単語もたくさんあるのも確かだ。

     現代スペイン語の単語の語源は、古スペイン語、ラテン語、ギリシャ語、アラビア語、英語、ドイツ語のほか日本語を語源とする(bonsai, kamikaze, kimono, tsunami, geisha, soya, sake, harakiri…)単語も含めて、その他世界中の言語も含まれていると言う。
brute-bruto, culture-cultura, disturb-estorbar, gesture-gesto, gymnastics-gimnasia, giant-gigante, lens-lente, language-lengua, market-mercado, tecnology-tecnología, mosquito-mosquito, solar-solar, paella-paella, zoo-zoo, resist-resistir, prolong-prolongar, verb-verbo....

    La caja mágica と聞いて連想したのは、オーストラリアの英語言語学者発案の単語暗記箱だった。

    オーストラリア人の英語教師が教えてくれたのだけれど、事細かい説明まで書いてあった紙がどこかに紛れ込んでしまっている状況なので記憶に頼って書いてみます。

靴の箱(オリジナルは木製)を用意し、箱の長い方をいくつかに区切る。確か8段階はあった。
その学者の説明書には段階ごとに何センチの幅を取るという細かな指示があり、一段階目が一番幅広く、確か5センチはあっただろうか。段階が上がるたびにその幅が狭くなっていったような記憶がある。
カードを作る。片面に英語、片面にスペイン語。英語に関わらず何の言語にも適用できるんじゃないだろうか。
覚えるほうの単語のカードを前にして、すべて一段目に入れる
一日目。一枚ずつ単語カードを拾って、知っていれば二段目に入れ、知らなければ、そのまま一段目に残す。
二日目。また一段目から、単語の確認をする。二段目でわかったものは三段目へ、わからなかったものは、一段目へ。
三日目。さらに単語暗記術は続いて、一段目から始め、二段目も前日と同様にし、三段目になった時に、わかったも のは四段目に、わからなかったものは、一段目に入れる。また一段目ですか、と思ったのだが、そうなんだそうです。とことんやる、とかmachacarとい う言葉が頭に浮かんできたのだけれど、何でもこれが絶対に一生何があっても忘れない単語の覚え方なんだと、言っておりました。
四日目、五日目、六日目、七日目、八日目。。。はお察しのつくように前日の繰り返しです。そして八段目でわかった単語は、カードを破り捨ててしまうう。
この単語習得法をまだ体験してないけれど、もしかしたら、この破ってしまうという行為そのものが、最後の段階なのかもしれない。
     結局のところ、この単語習得法箱そのものは、頭に詰め込む方法であって、収容される頭の方が、もしや魔法の箱といえるに相応しいのかもしれない。頭の中での言語の切り替えも訓練次第なんだそうです。

gender


2009年5月14日 (木) Fragmentos puentefuente

     スペイン語の名詞や形容詞などにある(花は女性名詞で本は男性名詞など)男性・女性のジェンダーの使い分けとか一致とはまた別な事で、まえからスペ イン語の会話表現には、日本語に見られるような会話における男言葉と女言葉の区別がないな、と思っていた。話している調子とか声で性別判断は出来ても、書 いた文に関しては、彼はそう言った、などと、鍵カッコの後とか、会話文の間に付け加えられる。でも日本語だと、ざあます言葉とかべらんめえ言葉の区別以外 にも、世代の違いでの中性的な話し方を考慮に入れたとしても会話の結尾語などで男女間の性別の区別があるのに気がつく。
     先日、話のいきさつや登場人物の描写や背景なしに、いきなり27行の対話から始まるスペイン語のショート・ショート小説を読んでいたとき、作家(ミ ジャス)は、巧みにこのスペイン語の性別を持たない会話体を使って、読者の観念みたいなものを揺るがす仕掛けをしていると感心してしまった。

EL HOMBRE INVISIBLE Juan José Millás. Los objetos nos llaman. Seix Barral Biblioteca Breve. Primera edición : octubre 2008

プラド美術館 2009


2009年5月12日 (火) Fragmentos puentefuente



     もう一度行って見ようかと思っていたベーコン展も、アラヨアラよと時間が経ち閉じてしまいましたが、このベーコン展の入場券はプラド美術館の所蔵常 設展との組み合わせのみで発売されており、何でも企画展覧会の入場券を常設展との組み合わせにするか、単独券にするのかというのは、そのつど美術館が決め るんだそうです。

2009年5月15日からのプラド美術館の一般入場料金値上げと予約前売り券値下げ 
今回の値上げについても、また意見が交されているようです。それでも他のヨーロッパの主要美術館に比べれば、プラド美術館の入館料は安いです、と美術館は語っている。
プラド美術館一般入場券  8ユーロ (現在6ユーロ)
インターネットまたは電話での予約前売り券 7ユーロ(現在9ユーロ)

現在行われている特別展

眠れる美女。ポンセ美術館のビクトリア朝の絵画展
La Bella durmiente. Pintura victoriana del Museo de Arte de Ponce
展示期間 2009年2月24日から5月31日

展示館と展示室 ビジャヌエバ館(本館) 一階 16B展示室 展示室最寄入り口は、ベラスケス門とゴヤ門

チケットの販売窓口 ゴヤ門下階チケット窓口5,6番、ゴヤ門上階チケット窓口。
チケットの予約と前売り券案内 電話902 10 70 77 - オンライン この特別展覧会の前売り券はなし。プラド所蔵常設展前売り入場券で入場可。
入場料金 プラド美術館常設展示券+眠れる美女特別展+ドレスデンのアルベルティヌムの古代彫刻展。6ユーロ。割り引対象者は3ユーロ。18歳未満無料。
オンライン購入 9ユーロ 18歳未満入場無料。
開館時間 火曜日から土曜日まで 10.00-20.00h (5月9,23,30日に限り11.00より開館)

全入館者無料入館時間 火曜日から土曜日まで 18.00-20.00h 日曜日 17.00-20.00h 
次回の特別展覧会
ホアキン・ソロージャ 1863-1923
2009年5月26日から9月6日まで プラド美術館・へローニモ館(新館)A、B、C、D展示室
1963年にプラド美術館別館にて開催されたソロージャ展以来のプラド美術館での特別展。今回は、100点以上のソロージャの作品が展覧され、ニューヨークのヒスパニック・ソサエティ所蔵でこの二年間いくつかのスペインの都市で巡回展覧された14点の大型パネル絵画「スペインの光景」連作、世界中の個人所蔵の作品、またマドリードにあるソロージャ美術館からも14点貸し出された。

madreperla


2009年5月 5日 (火) Fragmentos puentefuente


El color prohibido  『禁色』1953 Kinjiki 三島由紀夫
Yukio Mishima Traducción de Jordi Fibla y Keiko Takahashi. Alianza. Madrid, 2009. 560páginas. 21 euro.
Out 『OUT』1997年 桐野夏生 
Natsuo Kirino. Traducción del japonés por Albert Nolla Cabellos. Emecé. Barcelona. Planeta.2008. 20,50 euro 
Un grito de amor desde el centro del mundo. 『世界の中心で、愛をさけぶ 』sekai no chuushin de ai o sakebu 2001年 片山 恭一
Kyoichi Katayama. Traducción de Lourdes Porta. Alfaguara. Madrid, 2008 14,50 euro.
El buda blanco. 『白仏』hakubutu 1997 辻 仁成
Hitonari Tsuji. Traducción de Alicia Martorell Linares. Alianza.Madrid, 2008. 20 euro.
La zapatilla de cristal y otros relatos. 『ガラスの靴』garasu no kutu 1951 安岡章太郎
Shotaro Yasuoka. Traducción de María Alonso del Yerro. Editorial el tercer nombre . Madrid, 2009. 17 euro.

casi 90


2009年4月15日 (水) Fragmentos puentefuente



The Merce Cunningham Dance Company & Brooklyn Academy of Music present:  Nearly Ninety
BAM Howard Gilman Opera House

Running time: 90min with intermission

Music composed and performed by:
John Paul Jones
Takehisa Kosugi
Sonic Youth















Décor Design by Benedetta Tagliabue
Costumes by Romeo Gigli for io ipse idem

Lighting Design by Brian MacDevitt

Video Design by Franc Aleu

     マース・カニングハム(ワシントン・セントラリア1919年4月16日生まれ)の最新ダンス舞台Nearly Ninety が90歳の誕生日の16日から4日間、ニューヨーク・BAMブルックリン・アカデミー・オブ・ミュージック(BAM)のオペラハウスにて公演される。そしてヨーロッパでの初公演として4月30日から5月の3日まで、マドリードのカナル劇場でも上演される。

    舞台は、マース・カニングハム・カンパニーによるダンス、レッド・ツェッペリンのベーシスト・ジョン・ポール・ジョーンズ、アンダーグランドロックバンド・ソニック・ユースとカニングハムカンパニーの音楽をもうかなり長い間担当している音楽家の小杉武久が音楽、舞台美術は建築家の べネデッタ・タグリアブエ、ビデオ担当はラ・フラ・デルス・バウスの舞台ビデオ協力者であるカタランフランク・アレウ、衣裳はロメオ・ジリ、照明ブライアン・マックデヴィットが担当。
い ろんなアーティストと共同して舞台を作り上げることは、偶然をもたらす可能性が大きくなるんだ。僕が思いつかないことを、他の人が思いついたりするから、 膨らんでいくのさ。それからこのこけら落としでは何が実際に起こるなんて事は、僕たちの誰一人としてわからないんだよ。
ジョンケージ、ラウシェンバーグ、ジャスパー・ジョーンズをはじめとしたたくさんのアーティストたちとの出会いについて
彼 らはそれまでとは違った芸術表現を探していたんだ。それで僕にもダンスの分野で彼らと同じように、別の表現を探すことを推し進めてくれたね。それに今では社 会がものすごく変わってしまって、50年代あたりにあった物語りの継続性の観念が変化してしまって、はじめはテレビでその後がネットでしょ。僕たちはひと つのことから別のことに跳んでしまうという中断に慣れてしまっているので、だから今のほうが、僕のやっていることを理解しやすいと思うんだ。
この公演は、第24回マドリード国際ダンスフェスティバルのプログラムのなかに組み込まれているもの。フェスティバルは、4月13日から5月3日まで開催。
前売り券発売中。買いました。

精美


2009年3月31日 Fragmentos puentefuente


Fernando Zóbel (1924-1984)
Viajar, dibujar, pintar

フェルナンド・ソーベル(1924年マニラ生まれ・1984年ローマ)
旅する・素描する・絵を描く
2009年3月25日から6月28日まで。クエンカ・スペイン抽象美術館











Transparente Rosa, 1964
Colección particular


     クエンカのスペイン抽象美術館の創立者であり画家であったフェルナンド・ソーベルの没25周年にあたり企画された特別展覧会。フアン・マルチ財団所 蔵で、ソーベルが1948年から1984年までの人生の旅の間に描き刻んだ130冊のスケッチブックの中から、50点ほどの水彩画、素描、写真、資料、メ モ書きなどが展示されている。また個人収集家所蔵の19点の油彩も初展示。
僕の絵はいつも静寂でした。僕の周りにあるもののすべてのことに決まりごとを見つけます。秩序のなかに美の理を探すのです、それはその言葉のもっとも幅広い 意味においてです。かなり昔のことになりますが、日本語で清いと美を同時に表現できるひとつの言葉に感銘したものです。


開館時間 火曜日から金曜日までは11h-14h、16h-18h。(昼休み時間閉館)。土曜日のみ20h迄開館。日曜日は11h-14.30h。月曜日は休館日。
入場券 一般3ユーロ。割引料金1.50ユーロは、65歳以上、学生。 無料対象者はクエンカ住民および出生者、10歳未満

la Gran Manzana


2009年3月30日 (月) Fragmentos puentefuente


Retratos de Nueva York. Fotografías del MOMA
La Casa Encendida, de Obra Social Caja Madrid
マドリード、Ronda Valencia, 2 地下鉄ラバピエス駅、エンバハドーレス駅。
2009年3月27日から4月14日まで。
Ted Croner  Sur de Central Park 1948

ニューヨーク近代美術館MOMA所蔵写真展。Berenice Abbott, Diane Arbus, Harry Callahan, Henri Cartier-Breson, Walter Evans, Lee Friedlander, Helen Levitt, Cindy Sherman, Irving Penn, Alfred Stieglitzなど、90人の写真家たちの作品展示。 

Le poète assassiné


2009年3月11日 (水) Fragmentos puentefuente


''He de hacerle una sólida estatua de nada, como la poesía y como la gloria'' Apollinaire

フリオ・ゴンサレス回顧展
ソフィア王妃芸術センター国立美術館
2009年3月10日から6月1日まで。


彫刻、絵画、素描など200点の展示。

el mar de Barceló

2009年2月27日 (金) Fragmentos puentefuente


展覧会
バルセロの海
カイシャフォルム マドリード
PASEO DEL PRADO,36 マドリード。
地下鉄1番線アトーチャ駅。市内バス10、14、27、34、37、45パセオ・デル・プラド停留場下車。プラド美術館に隣接した植物園の向かいに位置。
200925日から317日まで
月曜日から日曜日まで10h20h 入場無料

ジュネーブの国際連合欧州本部・人権会議室の約1400㎡の丸天井画は、9ヶ月間にわたりミケル・バルセロが制作。この制作過程の作品展覧会。原点となった油彩「MAREJADILLA」(2002年)のほか、天井画の模型、水彩画、制作工程におけるバルセロのメモを書き添えたデッサン、また写真家アグスティ・トーレスによる天井画制作の写真などの展示。

jarabedepalo

2009年2月23日 (月) Fragmentos puentefuente


El disco-libro Orquesta reciclando  de Jarabedepalo
ハラベ・デ・パロのCDブック Orquesta reciclando  が2009年3月1日から一ヶ月間限定でキオスコにて発売される。エル・パイス新聞の購入条件。9.95ユーロ。製作は、ハラベデパロ独自の  Tronco Records. Jarabe de Palo から Jarabedepaloへと改名された。ブックはパウの書いた文章や友人・知人のコメント、各曲に関する事柄や写真など100頁。新曲1曲と過去 の15曲はリミックス版。
1. Dueño de mi silencio
2. La Flaca
3. El lado oscuro
4. Bosque de palo
5. Grita
6. Depende
7. Agua
8. Dos días en la vida
9. De vuelta y vuelta
10. Mamá
11. Duerme conmigo
12. Bonito
13. Pura sangre
14. Déjame vivir
15. A tu lado
16. Mucho más mucho mejor
ハラベデパロの公式サイトで全曲聴けます。
http://www.jarabedepalo.com/jarabedepalo.html

めくるめくって西和辞典

2009年2月19日 (木) Fragmentos puentefuente

Español


     知ったかぶりと怠慢は大敵と肝に銘じて辞書に向かっていますが、1991年8月6日以来使っている西和辞典は、スペインの地図がついた方の見返しと背が外れて、表紙と本体の分裂しかかったのを接着透明シートでつなげること二回のまま使っています。
     スペイン語のままでなんとなく意味が分かる言葉は、そのまま辞書を引かないのですが、イザ日本語でなんと言うのだろうと考えても出てこない言葉があって、そんなときには必ず引きます。何年か前から日本に帰る度に新しく出た他社の西和辞典を買おうか、それとも電子辞書はどんなものだろうと思っていました。それでも手垢とその時期によって、それぞれの色分けやマチマチの印をつけた個的記録のある辞書を本棚の隅に追いやるのもどうかと思いながらそのままです。実用の面というと、まだまだ下線とか○・☆・×・△・※・-・*・+やチェックマーク、◎などの印のついてない言葉の方が圧倒的に多いのです。なんでも収録は 7万語ほどだそうです。辞書の宿命としては、全部の言葉を見られないままなんですよね、きっと。
     同 じ年に持って来た26万項目収録で、西和辞典と同じ厚みのある英和辞典のほうは、見た目には新品といえるほど無垢で、一般教養項目というか、英語圏読みの固有名詞などや極回数の少ない割合で英語の単語を調べるのに重宝していますが、この違いをみると、やはり住んでるところはスペインとつくづく感じるものです。
     日本語辞典も、日本に住んでいた頃に比べると利用回数がはるかに多いのは、頭に浮かんでくるというか、耳の記憶で出てくる言葉の意味を確かめるためがほとんどです。ブログを始めたきっかけは、読む人が分かるように書こうという言葉の伝達表現の視点から発しました。スペイン語と同様、もちろん辞典に載ってない言葉もあるのですけれど、そんな気持ちで母国語と付き合ってます。
     日本語を勉強する外国人が、250の漢字を覚えました、というように漢字は数えることが出来るけれど、どんな言語にしろ覚えた単語数は数えられるものではないですよね。
漢字は手で書かないと書き方を忘れちゃうんでしょうか?

metro de madrid 1919-2009

2009年2月17日 (火) Fragmentos puentefuente



マドリードの地下鉄は今年で開通90周年なんだそうです。
最新案内です。

運行時間
毎日 午前6時から午前2時まで。

地下鉄料金
◎一回券 マドリード市内となるA区域一律料金で1.50ユーロ。バスではコインを払って乗れる。マドリードの地下鉄は改札機を通すのは入るときのみで、出る際には切符を必要としない、けれど時に車両や廊下やホームなどで検札が入る。
◎十回券 マドリード市内となるA区域内で10回、市内バスと地下鉄に利用できるもので、10 viajesとかmetrobúsと呼ばれるもの。販売は地下鉄切符売り場、タバコ販売店、特定されたキオスコで売られている。9.30ユーロ。バス内での十回券の販売はなし。一枚の券で使うごとに日付が印されていく。地下鉄自動改札機が有効回数を読み取れない場合は、窓口にて有効回数分の券を再発行してくれる。
◎マドリード・バラハス空港まで 地下鉄料金1.50ユーロのほか、空港に入るあるいは出るための追加料金1ユーロ券を買う必要あり。
◎定期券 マドリード公共交通機関利用者カードとクーポン券で組み合わされたAbono transportes と呼ばれている定期券は、写真や氏名、身分証明番号付のカードをあらかじめ申請する必要があり。タバコ専門店estancoで申 請し10日ほどで受け取れる。月毎に購入するクーポン券は月の始まる10日前から、その月の15日までの間、地下鉄駅窓口、タバコ販売店で販売。年間クー ポンもあり。定期券は、運行利用区域ごとに料金に違いがあり、地下鉄、バス、RENFE近郊列車Cercaníaにも利用区域内であれば利用できる。一般 定期券の場合は、証明書大写真を持参すると直ぐにタバコ販売店エスタンコで作れるようになった。

マドリード市内A運行区域の定期クーポン券月額
一般定期券 21歳から64歳までの利用者 47.60ユーロ
ユース定期券 20歳までの利用者 30.50ユーロ
高齢者定期券 65歳以上の利用者に関しては、区域の限定がない一律料金。 10.90ユーロ。

自転車
マドリードは坂の多い都市なので、自転車に乗る人を見ると皆スポーツ選手に見えてしまう。前に週末だけは自転車を持ち込むことが出来ると聞いていたが、一年ほど前からその時間帯を広げた。
月曜日から金曜日 10.00から12.30hまでと、21.00h以降終電〔02.00ごろ〕まで。
土曜日、日曜日、祭日は、終日持ち込み可。

観光パス券 ABONO TRANSPORTES TURISTICO
マドリード市内あるいはマドリード自治州内の公共交通機関を期限内で利用できる券。購入者使用限定のパス券で、身分証明書あるいはパスポートを提示し、購 入する際に身分証明番号が記入される。販売は地下鉄駅窓口、バラハス空港のターミナル1,2,3、市観光インフォメーション、主要観光施設、主要旅行会 社、特定されたキオスコやエスタンコ、またはインターネット。
観光パス券はマドリード市内区域のA区域券とマドリード自治州全域とトレドまでも範囲を広げたT区域券の二種類ある。期間は、1、2、3、5、7日間。
マドリード市内 A 区域(地下鉄A区域、EMTマドリード市内バス、国鉄RENFE CERCANIAマドリード市内A区域内の近郊列車。たとえると、アトーチャ駅からヌエボス・ミニステリオス駅までの近郊列車を利用可。)
一般 1日券6.00ユーロ 2日券10.00ユーロ 3日券13.00ユーロ 5日券19.00ユーロ 7日券 25.00ユーロ 5歳から11歳までは半額。5歳未満は無料。
マドリード自治州全域 T区域(A区域観光パス区域利用範囲に加えて、その他のマドリード州各市町村を結ぶ地下鉄全域、地方都市間全旅客路線バス、RENFE近郊列車CERCANIAは利用できる。RENFEローカル線や高速特急線AVEは不可。)
一般 1日券12.00ユーロ 2日券20.00ユーロ 3日券25.00ユーロ 5日券36.00ユーロ 7日券 50.00ユーロ 5歳から11歳までは半額。5歳未満は無料。


sufragio

2009年2月 9日 (月) Frgamentos puentefuente


     何年か前の地方選挙前に、スペイン在住の外国籍市民に有権者名簿登録について知らせるキャンペーンをしていた市町村があった。はたや有権者登録してないだけなのだろうかと思って調べたけれど、日本国籍の私には投票権はなかった。
     総選挙や自治州選挙に関してはスペイン国籍所有者に限られているけれど、市町村議会選挙においては、UE諸国民も含めた外国籍居住者も、以下の条件を満たすと投票することが出来る。
  1. EU 市民、あるいは、相互有権協定を結んだ国の市民(EU圏外国に定住するスペイン市民がその国において地方選挙投票権を持てる国との同意協定。唯一この協定 を結んでいた国ノルウエーに加えて、2011年の市町村選挙からはコロンビア、ペルー、アルゼンチン籍の居住者も許可される)
  2. スペインでの継続定住一定期間を満たした住人。
  3. 有権者名簿登録者
  • 他のヨーロッパ連合EU加盟国26カ国
1. オーストリア 2.ベルギー 3.キプロス 4.チェコ 5.デンマーク 6.エストニア 7.ドイツ 8.ギリシャ9.フィンランド 10.フランス 11.ブルガリア 12.ハンガリー 13.アイルランド 14.イタリア 15.ラトビア 16.リトアニア 17.ルーマニア 18.ルクセンブルク19.マルタ 20.ポーランド 21.ポルトガル 22.スロバキア 23.スロベニア 24.スウェーデン 25.オランダ 26.英国
     その他、これから協定を結ぶ予定の国々はボリビア、チリ、エクアドール、パラグアイ、トリニダード・トバゴ(ベネズエラ北東寄りに浮かぶ島国)、ウルグア イ、べネスエラ、ブルキナファソ〔アフリカ大陸ガーナとマリの間の国〕、カーボヴェルデ(アフリカ大陸北西側に浮かぶ諸島国、韓国、アイスランド、ニュー ジーランドと報じられている。

madrid

2009年1月28日 (水) Fragmentos puentefuente


El País 2009年1月28日 forges

El País 2009年2月10日 forges
http://www.forges.com/#/home/

黒の輝き

2009年1月20日 (火) Fragmentos puentefuente

Español

ブラッサイ・グラフィティ写真展
マドリード・シルクーロ・デ・べジャス・アルテス
ゴヤ展示室
2008年11月20日から2009年1月25日まで。


1930年代初頭から50年代末までの
パリの街角でグラフィティを撮り続けたブラッサイの写真展。
グラフィティは作者不詳のもので、
見つけては
写真を撮り、
緻密にどこの通りにあるかをメモしたのは
ブラッサイ。
名もないグラフィティに
ブラッサイは原始時代の洞窟壁画や、メキシコや南米などの
先史時代の芸術、
そして同時代の芸術家たち
ピカソやミロやクレーたちが
共有し共感するものを発見し、見つめ、写真を撮り続けた。
私は一部の映像にタピエスを思い起こしていました。





展示写真は白黒だったのですが
ガラスケースに、メモや
1964年バーデンバーデンで行われたこの展覧会のカタログと一緒に
カラーのネガが展示されてたんです。
ブラッサイの見つめる映像のほか
興味深かったのは、
1958年から70年代に撮ったという
カラー写真がテレビ画面に流されており
その中の何枚かは展示されている映像のものがあり
色が生き生きしていたことでした。
その生き生きの色の写真が
モノクロの展示写真では、黒い部分が輝いているのが
とても興味深かったです。
なんでもブラッサイが書いたものによると、
長い歳月の間、色に固執してたんだそうです。
カラー写真を始めたのは、
アメリカに滞在していた頃なんだそうですが
その後パリでまたカラー写真を撮り始めたときに
気がついたことは、
写真の題材だとか、
記録性から始めるのではなくて
色そのものから始めなきゃいけない
という結論だったそうです。

フィラデルフィアからこんにちは!!

2009年1月15日 Fragmentos puentefuente


 


フィラデルフィアに行ったのは、
かなり昔のこと
その年に貼り付けたものあり
丑年の牛は、
牝牛なのか牡牛なのか
言葉によって
印象も違うもの
どっちでもいいのかも
牛は強靭
丑年にあたって権力ではない
強靭さのつめの垢の少しでも
いただきとう存じます。
フィラデルフィアに行ったのは、
美術館のため
デュシャンの大ガラスを始め
蒐集常設展示のほか
予期せず出合えた
ジャスパー・ジョーンズの
当時新連作・四季展覧会
が思い起こされます。
いつも、記憶曖昧もの
WTCには昇ってない
と思ってたのに、
WTC展望室の写真あり
みなさまに幸あれと望む2009年です。
今年もよろしく!! ¡Muuuuu!

Anti-Merchandising


Joan Miró: Painting and Anti-Painting 1927–1937
November 2, 2008–January 12, 2009
MOMA NY


     世界中というよりも資本主義経済大国においての《金融危機》が騒がれている中、 美術の世界においても《危機》としてあちらこちらの美術館運営危機や市場のなかでも美術オークションでの売買危機などが聞かれている昨今、ニューヨークの MoMAにてジュアン・ミロの『絵画とアンチ絵画 1927-1937』と題された、あまり世に知られていないミロの作品をそろえた展覧会が開催されてい る。1927年から11年間に制作されたもので、展示されている多くの作品が個人蔵であったり、作品の保存状態不良で移動不可能のために、展覧はMOMA のみで行われる。
     1927年から1937年という時期は、ファシズム勢力の拡大やスペイン戦争の 勃発、そして第二次世界大戦へと向かっていく社会情勢の不安定な中、ミロはパリとカタルーニャに住んでいた。20年代の半ばパリで展覧会を開いたミロの絵 画の評価は非常に高いものであったが、芸術作品が〈商品化計画〉されていることを危惧して、「絵画を抹殺しなければならない」と宣言し、絵画を売ることを 一時やめたり、オブジェやコラージュなどをはじめた時期に入る。
     このミロの絵画抹殺宣言は、ダダのような否定的芸術破壊とは正反対なるもので、むしろ建設的な芸術革新の意味を持っていた。
このアンチ絵画は、後々道義上正当ではないと言い渡されたが、精神的な気構えと伝統的な制作技巧に対する革新だったのだ。 《うつくしきもの》を作り上げることへの拒絶が、出来るだけさらに浅ましく、ちぐはぐな素材を用いることへと僕を導いた。
とミロはアンチ絵画について語った。絵画の素材としてその当時使ったものは、砂、土、石、縄、貝殻、コルク、ホッチキス針など。

     絵を売らなくなった時期のあるエピソードをミロの孫が語った。
ある日のこと、空腹に耐えかねたミロは、住んでいたアパートの管理婦人に、何枚かのデッサンと鹿のシチューを取り替えてくれないかと申し出て、管理婦人は快く一皿のシチューをミロに与え、デッサンを受け取り、自宅に入るなりデッサンを破り捨てた。
     このエピソードを読んだときに、アルモドバルが、「俺は魂は売らないからね」といった言葉を思い出した。現在は芸術作品の商品計画化が売る側だけでなく、創 る側にまでも、あたかも当然のごとく浸透している風潮もあるけれど、市場における数字の価値ではなく、芸術作品の定義というかその本質価値について考える なら、中身のない物につけた概念の付加価値そのものを評価しようがないと思うのだけれど。その辺のことを明確にするのは、言葉で表現する評論家の役目だと も思う。

el territorio de la mancha

2008年12月 8日 (月) Fragmentos puentefuente


     メキシコの第22回グアダラハラ国際ブックフェアが 11月29日から9日間開催された。今回のフェアでは企画された さまざまな多くのイベントのなか、カルロス・フエンテスの生誕80年を祝福する講演会、 討論会、座談会など4日間にわたり行われた。カルロス・モンテシバス、セルヒオ・ラミーレス、ホセ・エミリオ・パチェコ、ガルシア・マルケス、フエンテス が出席した『カルロス・フエンテスの友人たち』と題された座談会やスペイン語アカデミー協会共同で発行の特別記念版、カルロス・フエンテス著「LA  REGION MAS TRANSPARENTE」の発表会など。この小説は、50年前に発表された。アルフアグアラ出版から40万部発行。
     アカデミー協会特別記念版「ドン・キホーテ」、「百年の孤独」に続くこの小説の出版発案者の一人フアン・ルイス・セブリアンは、国際ブックフェアの討論会で語った。
カ ルロスはスペイン語圏における首席識者であり、彼が名づけた《ラ・マンチャ領地》に住むすべての人々に有益たるもののために人生のすべてを捧げてきまし た。この領地は斑点と混血の土地であり、誰もが皆平等であり、またすべての者が皆それぞれに異なっていることを我々は知っています。なぜなら言葉や文化、 血筋や我々が抱く夢を互いに混ぜ合わせているからです。フエンテスが生涯を捧げてきた共有祖国《ラ・マンチャ領地》に住む我々が、彼にお礼を述べることは 公正なることです。

tapies escriu

2008年12月 5日 (金) Fragmentos puentefuente

español

     今月13日に85歳の誕生日を迎えるアントニ・タピエスの展覧会が、パリとマドリードのギャラリーで行われている。
Galerie Lelong, Paris   28 novembre  2008 - 31 janvier 2009 
Galería Soledad Lorenzo, Madrid    3 de diciembre - 17 de enero de 2009 

     アントニ・タピエスが書いた本をマドリードの美術学部の図書館で見つけるまで、文章を書いていることは知らなかった。歴代や現代の画家たちが絵画技術や芸術について書いている本はいろいろあるけれど、書き続けている画家たちは少ないのかもしれないし、視覚表現とは違う文藝表現に向かって熱烈に取り組む画家と なるとまたさらに少なくなるだろう。タピエスはこれまでに8冊の文藝書を出版している。スペインでも、このタピエスの文藝側面はあまり認識されていないらしい。日本語版になったものは、『実践としての芸術 』 著:アントニ・タピエス 訳:田澤耕  発行:水声社 1996年発行。タピエスは、スペイン語も話すけれど、文章を書くときにはカタラン語で書いていて、何冊か読んだ彼の本も翻訳者がスペイン語に訳していた。 
     タピエスは長い年月の間ずっと、午前中には絵を描いて、午後には思考しながら文章を書いてきたし、書くことは描くことと同じように大切にしていることだと語っている。愛読者であり愛書家である彼は、タピエス財団の図書館開館時に5,000冊の個人蔵書贈呈をした。5年前の80歳の誕生日には、バルセローナのMACBAにて、文章を綴るタピエスを認識し讃えた展覧会が行われたが、今回の85歳の誕生日には友人たちが『タピエスは書く』と題された特別限定本を企画し作り上げて、85回目の生誕を祝う。
     内容は、タピエスの7冊の本から選択された文章に、6人のアーティストたちの作品が組み込まれているもの。全99冊のうち、一冊はタピエスに礼賛贈呈されるもので、本に組み込まれる版画の試し刷りにアーティストが直に手を加えたもの、あるいは版画作品の原画が組み込まれている唯一の本、70枚のオリジナル・ナンバー・サイン入り版画の挿絵70冊は販売され、28冊は親族、出版関係者、タピエス財団、6人の芸術家たちや協力者などに贈呈される。序文は、この礼賛発案者であり、タピエスが敬う評論家たちの一人であるというサム・アブラムスが書いた。言語・カタラン語。 

タピエス著文芸書 
 La pràctica de l’art (1970)  Ediciones Ariel
スペイン語1971年、フランス語1974年、ドイツ語1976年、イタリア語1980年、中国語1988年、日本語1996年、ポルトガル語2002年。 
L’art contra l’estètica. Esplugues de Llobregat (Barcelona): Ariel, 1974

スペイン語1978年・1986年、フランス語1978年、イタリア語1980、ドイツ語1983 
Memòria personal. Fragment per a una autobiografia. Crítica, 19771993

フランス語1981年、スペイン語19832003年、イタリア語1982年、ドイツ語1988年、中国語版1992年。 
La realitat com a art. Barcelona: Laertes, 1982

スペイン語版1989年、フランス語版1989年。 
Per un art modern i progressista. Barcelona: Empúries, 1985

スペイン語版1989 
Valor de l’art. Barcelona: Fundació Antoni Tàpies; Empúries, 1993

スペイン語版2001年、フランス語版2001年。 
L’experiència de l’art. Barcelona: Edicions 62, 1996.

L’art i els seus llocs. Madrid: Siruela, 1999

スペイン語版1999年、フランス語版2003
Art i espiritualitat. Barcelona: Universitat de Barcelona, 1988

ドイツ語版1993