La caja mágica


2009年5月26日 (火) Fragmentos puentefuente


     昔イギリス人の友達とどうやって単語を覚えるかという話をしていた。

     中国語を勉強していたアパートの同居人のイギリス人の友達が、名刺大のカードの表に漢字を書いて、それをカルタ風に床に投げつけながら、チー、オ ウ、チャン、スー、サイなどと毎日声に出して覚えていたという話をしていた。 そんなことを先日La caja mágica という名前を聞いて、ふと思い出した。

     そういえば、リングがついた単語カードというものが日本にはあるけれど、スペインでは見たことがない。おそらくスペイン人が主に習う英語、フランス 語との語源を共有する語彙の割合が日本語に比べたらはるかに多いせいなのかもしれない。なんでも英語とスペイン語の語源を共にする単語は全体の半分という ことを聞いたことがある。でももちろん残りの半分は違うのだから、覚えなければならない単語もたくさんあるのも確かだ。

     現代スペイン語の単語の語源は、古スペイン語、ラテン語、ギリシャ語、アラビア語、英語、ドイツ語のほか日本語を語源とする(bonsai, kamikaze, kimono, tsunami, geisha, soya, sake, harakiri…)単語も含めて、その他世界中の言語も含まれていると言う。
brute-bruto, culture-cultura, disturb-estorbar, gesture-gesto, gymnastics-gimnasia, giant-gigante, lens-lente, language-lengua, market-mercado, tecnology-tecnología, mosquito-mosquito, solar-solar, paella-paella, zoo-zoo, resist-resistir, prolong-prolongar, verb-verbo....

    La caja mágica と聞いて連想したのは、オーストラリアの英語言語学者発案の単語暗記箱だった。

    オーストラリア人の英語教師が教えてくれたのだけれど、事細かい説明まで書いてあった紙がどこかに紛れ込んでしまっている状況なので記憶に頼って書いてみます。

靴の箱(オリジナルは木製)を用意し、箱の長い方をいくつかに区切る。確か8段階はあった。
その学者の説明書には段階ごとに何センチの幅を取るという細かな指示があり、一段階目が一番幅広く、確か5センチはあっただろうか。段階が上がるたびにその幅が狭くなっていったような記憶がある。
カードを作る。片面に英語、片面にスペイン語。英語に関わらず何の言語にも適用できるんじゃないだろうか。
覚えるほうの単語のカードを前にして、すべて一段目に入れる
一日目。一枚ずつ単語カードを拾って、知っていれば二段目に入れ、知らなければ、そのまま一段目に残す。
二日目。また一段目から、単語の確認をする。二段目でわかったものは三段目へ、わからなかったものは、一段目へ。
三日目。さらに単語暗記術は続いて、一段目から始め、二段目も前日と同様にし、三段目になった時に、わかったも のは四段目に、わからなかったものは、一段目に入れる。また一段目ですか、と思ったのだが、そうなんだそうです。とことんやる、とかmachacarとい う言葉が頭に浮かんできたのだけれど、何でもこれが絶対に一生何があっても忘れない単語の覚え方なんだと、言っておりました。
四日目、五日目、六日目、七日目、八日目。。。はお察しのつくように前日の繰り返しです。そして八段目でわかった単語は、カードを破り捨ててしまうう。
この単語習得法をまだ体験してないけれど、もしかしたら、この破ってしまうという行為そのものが、最後の段階なのかもしれない。
     結局のところ、この単語習得法箱そのものは、頭に詰め込む方法であって、収容される頭の方が、もしや魔法の箱といえるに相応しいのかもしれない。頭の中での言語の切り替えも訓練次第なんだそうです。

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