2008年11月28日 Fragmentos puentefuente
ちょっと前の話になるけれど、フランクフルトの国際ブックフェアにちなんで、ア
ンドリュー・ワイリーのことを読んだ。アメリカ、イギリスをはじめとした世界中の英語圏出版業界で、文藝作品売り込みや著作権管理代行する文藝エージェン
シーのなかでも、個性と凄腕で知られているらしい。出版に関しての主はいつでも作家と作品という観念に基づいて売込みをしているらしく、絶対に顧客の作家
たちを裏切らないと言い切っていた。なんでもボルヘスの作品の豪華版、単行本、文庫本という種類に分けての企画出版交渉を、スペインの出版社に持ちかけた
ところ、スペインでは、そのような売り方はしない、と言われたらしい。
ワイリーのニューヨークとロンドンにあるエージェントの顧客たちの長いリストを見ると、フィリップ・ロス、マーティン・エイミス、アル・ゴア、サルマン・ラシュディ、ルー・リード、オルハム・パルク、デニス・ホッパー、ローリー・アンダーソン、ニコラス・サルコジ、村
上龍、大江健三郎、宮本輝、川上弘美、赤坂真理、宮部みゆき、小池真理子。故人に関しては、ジュゼッペ・トマージ・ディ・ランペドウーサ、スーザン・ソン
タグ、アーサー・ミラー、イタロ・カルビーノ、ノーマン・メイラー、アンディ・ウォーホル、キース・へリング、ロバート・メイプルソープ、安部公房、三島
由紀夫、永井荷風、谷崎潤一郎、井上靖など。
このリストには、スペイン語圏の作家は少ない。ボルヘス、カブレラ・インファンテ、アントニオ・ムニョス・モリーナ、そしてスペインのママ・グランデ、カルメン・バルセルスの文藝エージェンシーとの契約が切れたボラーニョの名前も、11月4日以降、加わった。
No hay comentarios:
Publicar un comentario