パティのポラロイド

2008年4月1日 Fragmentos puentefuente



パティ・スミスが40年にわたって撮った200点以上のポラロイド写真の展覧会。


Land 250
パリ カルティエ財団 2008年6月22日まで。
パティが語ったいくつかのこと。
「夫が亡くなった時には、力が失せて、書くことも描く気力もなかったけれど、何かしなくちゃいけない気持ちに駆られてたの。即時性という写真撮影の工程は、解き放された気分にしてくれたわ。」
「音楽、詩、デッサンの制作工程は、長くて込み入ったもの。」
「ポラロイドで撮るのは特に努力を要することもなく、でも一枚一枚の映像に、私の智力や光への認識、詩の感覚が必要なことが分かっていたので、落ち着かせるものだった。」
「スーザン・ソンタグの埋葬式の翌日のことだけれど。もう一度モンパルナス墓地 に戻ったの。とても寒くて強い風が吹き荒れてて、霧雨が降っていた。それにもかかわらずスーザンの墓の上には、前の日と変わらず花々があった。それから セーヌ川の方向に歩いて行く途中、中途だったピカソのゲルニカについての詩を書き終えようと考えてて、ある路地で地べたに座って思いついたことを書き留め て、目を上げた時に突如として見たのは、ちょうどそこがピカソがあの絵を描いたアトリエだったの。」*
*1980年のMOMAで開催されたピカソ回顧展のカタログによると、アトリエはセーヌ川近くのグラン・ゾーギュスタン通り7番の17世紀の建物の2階だった。
と、パティの思いを書いているときに、なぜか白い鳩が窓辺にやってくるという何とも嘘みたいなことが起きたけれど、嘘じゃないです。

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