黒の輝き

2009年1月20日 (火) Fragmentos puentefuente

Español

ブラッサイ・グラフィティ写真展
マドリード・シルクーロ・デ・べジャス・アルテス
ゴヤ展示室
2008年11月20日から2009年1月25日まで。


1930年代初頭から50年代末までの
パリの街角でグラフィティを撮り続けたブラッサイの写真展。
グラフィティは作者不詳のもので、
見つけては
写真を撮り、
緻密にどこの通りにあるかをメモしたのは
ブラッサイ。
名もないグラフィティに
ブラッサイは原始時代の洞窟壁画や、メキシコや南米などの
先史時代の芸術、
そして同時代の芸術家たち
ピカソやミロやクレーたちが
共有し共感するものを発見し、見つめ、写真を撮り続けた。
私は一部の映像にタピエスを思い起こしていました。





展示写真は白黒だったのですが
ガラスケースに、メモや
1964年バーデンバーデンで行われたこの展覧会のカタログと一緒に
カラーのネガが展示されてたんです。
ブラッサイの見つめる映像のほか
興味深かったのは、
1958年から70年代に撮ったという
カラー写真がテレビ画面に流されており
その中の何枚かは展示されている映像のものがあり
色が生き生きしていたことでした。
その生き生きの色の写真が
モノクロの展示写真では、黒い部分が輝いているのが
とても興味深かったです。
なんでもブラッサイが書いたものによると、
長い歳月の間、色に固執してたんだそうです。
カラー写真を始めたのは、
アメリカに滞在していた頃なんだそうですが
その後パリでまたカラー写真を撮り始めたときに
気がついたことは、
写真の題材だとか、
記録性から始めるのではなくて
色そのものから始めなきゃいけない
という結論だったそうです。

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